YASARA:別途用意したアラインメント結果を使ってホモロジーモデリングを実行する

2022年6月28日火曜日

【YASARA】

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 YASARAでは、自身で作成したアラインメントファイルを指定してホモロジーモデリングを実行することができます。
具体的な操作方法を説明していきます。

 1. ファイルの準備 

以下のファイルを用意し、作業ディレクトリに保存します。
〇〇〇」と記載してある部分には、共通する任意の文字を使用します。
この時、ファイル名に細かい指定があるので、必ず()内の通りに指定してください。

  1. ターゲット配列〇〇〇.fasta)
    ホモロジーモデリングを行う配列

  2. テンプレートファイル〇〇〇_t001.pdbまたは.yob)
    ホモロジーモデリングの鋳型として使用する立体構造
    テンプレート構造が複数ある場合は、ファイル名の末尾を002, 003...と増やしていきます。

  3. アラインメントファイル〇〇〇_align.fasta )
    fasta形式のアラインメントファイルを用意します。
    1段目にターゲット配列、2段目にテンプレート配列を記載します。
    この時、テンプレート配列名は、2. で用意したテンプレートファイル名の末尾に合わせて「T001」としてください。
    なお、ターゲット配列名の指定は特にありません。
    また、ヘテロオリゴマーの場合は「」で区切ってください。


  4. マクロファイル(デフォルトのパラメータを変更する場合)
    各種パラメータをデフォルト設定から変更して実行する場合は、マクロファイルを書き換える必要があります。
    標準のマクロファイルは、PC中のYASARA > yasara > mcr に保存されています。
    hm_build.mcrhm_buildfast.mcr(短時間版)がホモロジーモデリングのマクロファイルです。
    作業ディレクトリにコピー&ペーストし、メモ帳などのテキストエディタで編集します。
    必要に応じて各種パラメータを書き換え、上書き保存してください。



 2. ホモロジーモデリングの実行 

  1. YASARAを起動し、Options > Working directory をクリックし、先ほどファイルを保存した作業ディレクトリを指定しておきます。

  2. Options > Macro & Movie > Set target を選択し、Filename に「〇〇〇」(先ほどファイル名に使用した共通の文字列)と入力しOKをクリックします。拡張子は要りません。

  3. Options > Macro & Movie > Play macro を選択し、先ほど用意したマクロファイルを選択後、OKをクリックするとホモロジーモデリングが実行されます。
    (デフォルトのマクロを使用する場合は、YASARA > yasara > mcr > hm_build.mcr  又はhm_buildfast.mcr(短時間版)を選択します。)



 補足:コマンドラインからマクロを実行する方法 

マクロはコマンドラインからも実行することができます。
Windowsの場合はコマンドプロンプトやWindows PowerShellを開き、ファイルが保存してあるディレクトリにて、下記のようにコマンドを入力することで実行することができます。

  1. YASARAインストールディレクトリ内のYASARA.exeを指定
  2. スペースを空け、テキストモード用オプション(-txt)を指定
  3. スペースを空け、マクロを指定
  4. スペースを空け、マクロターゲットを指定

例)作業ディレクトリにマクロが保存してある場合
c:\Users\username\Desktop\yasara\YASARA.exe -txt hm_build.mcr “MacroTarget=’ 〇〇〇’”

例)YASARAmcrディレクトリ内のマクロファイルを指定する場合
c:\Users\username\Desktop\yasara\YASARA.exe -txt c:\Users\username\Desktop\yasara\mcr\hm_build.mcr “MacroTarget=’ 〇〇〇’”

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